案内しよう

水沢伸一「ああ,来てくれたようだな」

SD王子「おじちゃんおわすれものだよー」

SD幸ちゃん「おっさんはいこれ保険証」

水沢伸一「…ん?坂崎君たちも一緒か」

達哉「こいつらもペルソナ使いだから事情は話してあります」

水沢伸一「…そうか。はいりたまえ」
達哉「まず聞きたいのですがなぜ僕が風水師だと分かったんですか?」

水沢伸一「君が彼女を連れてきたのを見たときに思い出したんだ。私の後任には召喚師の少年が選ばれたと。DARK系の上級悪魔1*)を使役できる召喚師などこの町にそんなにたくさんいるはずがない」

SD賢姫「…お見事だこと」

達哉「よく姉さんを悪魔と見破れましたね。さすがです。だけど僕は別に姉さんを使役しているわけではないですけど。仲間です。」

水沢伸一「人間の女性の姿をしていても闇の匂いと言うのはどうしても隠れないものさ。私もこの仕事から14年くらい離れているがそれくらいは分かる」


1*)…DARK系悪魔はLIGHT系やNEWTRAL系悪魔に比べて扱いが著しく難しい。
水沢伸一「杉浦君,君は伝統ある本部の香港最高風水会議の本来の設立の理由を知っているか?」

達哉「…いえ」

水沢伸一「それはこの世の陽界と陰界,二つの世界の風水を見守るためだ。もし片方の世界に何か異常があればお互いの世界が混じりあってぐちゃぐちゃになって世界が意味を失ってしまう。しかし陰界には風水の乱れどころか風水そのものがなされていなかった」

達哉「…」

水沢伸一「…今から14年前,まだ若かった私は本部から要請を受けて陰界での風水の見立てを行うために陰界へ旅立った。そこで私は持てる力のすべてを使い切り,陰界の浄化を行い,見立てを行うことができた。見立ては完璧だったが陰界の邪気は私の想像以上に強大だった。私は邪気を飛ばすためとはいえ無理やり空間をねじまげてしまったので陰界と私達の住む陽界の間に微妙なねじれの出入り口を作ってしまった。以来14年間私はこの陰界への入り口を見守り続けてきた」
水沢伸一「その入り口はこの建物のすぐそばにある。案内しよう」
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