疑惑の聞き込み
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フェルナンデス「これがその宝杯の写真です。これは私の祖父が20世紀の初めにアンデスの原住民から金貨10枚で買い取ったものです。何の金属でできているかは不明です」 SD賢姫「大きさは?」 フェルナンデス「高さは15cmほどですが重さが4,5kgあります」 SD幸ちゃん「それって重過ぎねぇ?」 フェルナンデス「この宝杯を見せたことがあるのは神戸文化博物館の学芸員の今野幸太君(34)と新神戸工科大学院教授の松本参三教授(61)だけです」 SD賢姫「二人はこれに手を触れたことは?」 フェルナンデス「ありません」 |
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SD賢姫「とりあえず話を聞いて回るしかなさそうね。達哉,あなたはここで宝杯のあった周辺に何か手掛かりがないか調査してちょうだい。あたくし達は二人に接触するわよ」 SD幸ちゃん「おう」 |
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今野幸太「え?あの金杯が盗まれたのですか?」 SD賢姫「何か心当たりはない?」 今野幸太「いや,僕は分からないです。僕は朝からここで展示物の整理をしていました。お昼に一度マクドナルドにご飯を買いに行ったけど10分くらいで博物館に戻りました。それ以外はここから一歩も出てませんよ。フェルナンデスさんのお宅まではここから車で片道25分はかかりますから無理です。しかし本当に盗まれるとは驚きです。だけどあんな小さい物ポケットに入れてしまえば簡単に運び出せますよね」 |
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松本参三「ええっ,あれが盗まれた?いつ?」 SD賢姫「今日の昼過ぎにはもうなかったそうよ。何か知らない?」 松本参三「いや,私は何も知らない。私はこの通り糖尿病の合併症の心臓疾患を抱えているから氏の屋敷に行って宝を持ちだして大急ぎで戻って来ることなどできない。だいたいあんな宝杯なんてとても重くて私のような年寄りにはとても重くて運べない」 |