うそつきはあなた
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SD賢姫「犯人はあなた」 ルーシー「えっ,私は違います」(ギクッ) SD賢姫「うそついてるわよね」 |
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SD賢姫「二人の証言の正反対の部分はこの部屋で足音が聞こえたか聞こえていないかなの。でもよく見て。この部屋には幸之助の言うようにふかふかのムートンが敷かれている。多少の靴がこすれる音がしても部屋の外にいるあなたに言い争いの声が聞こえてもはっきりとドタドタと足音は聞こえないのよ」 達哉「その通りだ。僕も同じことを考えた」 SD賢姫「あなたは背後から麗子に忍び寄ってクロロホルムのようなものをかがせて昏倒させたけどこの絨緞の上だと足音が聞こえないから麗子はあなたが後ろから来るのが分からなかったのよ」 ルーシー「それじゃあ私が殺したって言うんですか」(ギクッ) SD賢姫「死体の位置をもう一度よく見て」 |
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SD賢姫「本来追い詰められて刺されたなら死体が壁の方を向いて立っていなければいけない。でもこの死体はどう?壁の方を向いていないわね。部屋の中も散らかっていないからローンは逃げ回って刺されたとは考えにくいわ。ならば犯人はローンが決して警戒しない人間よ。それもいきなり目の前でクロロホルムをかがせて第3者を昏倒させるのを見ても警戒しない人間。あなたしかいないわ」 ルーシー「うっ」 |
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ルーシー「まいりました。実は先生は私への給料が少ないのに23年前の麗子さんとのトラブルの元になったお金を支払うと言い出したんです。それで」 SD賢姫「…まぁ麗子と金銭トラブルを起こすくらいの人なら相当の守銭奴だったのよね」 |
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麗子「賢,ありがとう」 SD賢姫「これからは気を付けるのよ」 |