君にこの謎が解けるかな?

SD賢姫「現場検証を始めるわよ」

達哉「OK。殺人があったのはこっちの部屋だな」

SD幸ちゃん「せっかくのふかふかムートンのじゅうたんがエライことだな。見た所刃物で一発でやられたってのが分かるけどでもこんな窓際に追い詰められたからびっくりして逃げ回ったんだろうな」
SD賢姫「今分かっていることは,
被害者の死亡推定時刻は昨日の16時30分ごろ。
胸をナイフで刺されて失血
その日は麗子以外に訪問客はナシ
麗子が訪問するまで被害者は生きていた
被害者は普段から部屋には内側から鍵をかけていた
以上よ」
SD賢姫「あなたが警察に通報した方ね」

若い女性「はい,私は助手のルーシーと言います」

達哉「それではルーシーさんショックかもしれませんがその時の状況を教えて下さいませんか」

ルーシー「ええと,私は先生から16時30分にこちらの女性が訪問されることを聞いておりましたから16時30分にこちらの方が来られて部屋にお通ししました」

SD達哉「そのときに先生はご健在でしたか?」

ルーシー「はい」

達哉「続けて下さい」

ルーシー「それからしばらくして言い争う声とドタドタというすごい足音がしてびっくりして私が部屋に入ると先生が刺されて倒れていてあの方が血だらけのナイフを持っていたんです」
SD賢姫「麗子,あなたにも同じこと聞いていいかしら」

麗子「何でも話すわ。何から話せばいい?」

達哉「あなたがここに来た理由と来た時の状況からお願いします」

麗子「はい。私は今はニューヨークに住んでいるんだけれど,たまたま日本へ帰ってくることになってそのときにローンから『昔のトラブルについて謝罪をしたい。日本に帰ったら一番に私の事務所に来てほしい』と言われたの。それで昨日の16時30分にローンの事務所で会う約束をしたの。それでローンの部屋に入れてもらったのよ」

達哉「そのときローンは生きてた?」

麗子「ええ。そこにいるルーシーって子も一緒にいたから見ているはず。ところが私がローンに話していた時いきなり頭が痛くなって倒れてしまったみたいなのよ」

達哉「…」

SD賢姫「…どうしたの達哉」

達哉「いいえなんでもありません。続けて下さい。(この麗子さんって人どこかで見かけたような気がするけど)」

麗子「気が付いた時には部屋には差されたローンの死体があって,私がナイフを握っていたの。でもお願い信じて,私じゃないから。本当に刺した覚えはないし,23年前の金銭トラブルでいまさら刺殺するなんてありえないじゃない?」

達哉「落ち着いて下さい。それよりも気にかかったことがあるのですが,あなたが気を失った時付近にあなたを気絶させるようなことをした人はいますか?」

麗子「いいえ。ローンは私と向かい合って立っていたし,あのルーシーって子はすぐに部屋から出て行ったし,とにかく目の前にはローン以外いなかったし,背後から誰かが近付いて私を気絶させたら足音くらいするから振り向くはずよ。でも足音はなかった」
SD賢姫「…どちらかが嘘をついている。達哉はもう分かったわよね」

達哉「もちろん」

SD幸ちゃん「全然わかんねぇ」

SD賢姫「簡単よ。二人の証言のメモをもう一度よく読んでちょうだい。二人が正反対の事を言っている箇所があるのよ。そしてそのどちらが真実でどちらが嘘なのか。そのヒントは幸之助,貴方自身がしゃべってるわ」

SD幸ちゃん「この俺が?」
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