桜井一族の歴史?

SD幸ちゃん「そういえば賢の傳じいちゃん(声=若本規夫)は1000年近く生きてるんだろ?」

SD賢姫「そうよ。何度か体を滅ぼされかけたり人間に粛清されそうになったけれど魂が残っていれば何度でも生きられるし,老衰で死ぬことはないものね」

SD幸ちゃん「そういえば賢と一緒につるんでから36年くらいの付き合いだけどさ,賢の家族ってなんで日本に引っ越してきたの?お前の伯父サンの転地療養のためだって聞いてたけど。詳しい話は知らないんだよな」

SD賢姫「あたくしもよくは知らないのよ。おじい様はあまり話したがらないし教えてくれた爺やもそんなに詳しくはないのだけど」

SD幸ちゃん「知ってることだけでいいから教えてくれよ」
SD賢姫「…しかたないわね」

SD幸ちゃん「おう!!…ただし専門用語とか難しい言い方はなしで。俺と俊彦の頭で理解できるように話してくれ」

SD賢姫「…そうね」
SD賢姫「あたくしも詳しいことは本当に知らないの。
ただ,もともとおじい様も最初は普通の人間だったの。とても信心深くて十字軍の遠征にも行かれたし,エルサレム奪還するべく長く隣国のオスマントルコとも戦ったそうよ。そのときにそのまたお父様(SD賢姫から見てひいおじいさん)が亡くなっておじい様以外の兄弟も皆トルコ人に殺されてしまったの。ひとり残ったおじい様はトランシルバニアに落ちのびたのだけれど,家族も兵隊も多くの犠牲を出したおじい様に対してギリシャ正教会はなにもしてくれなかったの。発狂したおじい様が人間でなくなったのはそのときからだと爺やは言ってるわ。
その後おじい様はおばあ様と結婚して伯父様が生まれてそれなりに自分のお城で幸せに暮らしていたの。でも疫病がはやった年にね,よせばいいのに(!!)おばあ様が流行病の治療薬を作って町の人に配ってあげたの。それを町の人間がおばあ様を魔女だと言って魔女裁判にかけようとしたの。もちろんおばあ様もそのときはすでに人間ではなかったから,火あぶりくらいでは死ななかったけど,おじい様はすごく憤慨されて街の人間を皆殺しにされたわ。おじい様は二度も人間に裏切られたと言ってとても怒り悲しんで人間を殺し続けた。びっくりしたおばあ様は伯父様を連れて別居。それはおじい様の怒りにかえって火に油を注ぐしかなかった。そこへギリシャ正教会がおじい様を討伐するように兵隊を送り込むけど,人間が束になってかかってもおじい様には勝てるはずないのよ。そこでヴァンパイアハンターの者が送り込まれてきたのだけど,その者達に手を貸した者がいるの。…別居している息子である伯父様よ。同じ吸血鬼の伯父様が手を貸した御蔭でおじい様の体は破壊されてしまった。
でも,さっきも言ったように体を破壊されたくらいでおじい様は死ねない。再び蘇ったの。伯父様はたったひとりでお城に行っておじい様と戦ったわ。それが全てのきっかけ。結果,伯父様は命がけで戦っておじい様を止めたの。命懸けで向かってくる伯父様におじい様は始めて完敗した。そして自分が今までやって来た残虐の限りを猛省したわ。でも伯父様は魔力も力も尽きてしまって仮死状態になってしまったの。死にはしないけど意識もないの。おじい様とおばあ様は復縁はしたけれど伯父様は眠ったまま。それでもその後お父様も生まれて家族3人で伯父様の棺を守りながら平和に静かに過ごしていたんですって。

20世紀にはいってルーマニアが王政を廃止して社会主義になった時に貴族はもうルーマニアで生活していけないと判断してみんなどんどん海外へ出て行ったの。おじい様も故郷を手放すのはつらいけれど伯父様の為にも苦渋の末決断して環境のいい所へ召使とお城ごと引っ越すことに決めたの。そこで伯父様が早く目覚めますようにと環境が良くて高い医療が受けられるしかもキリスト教国家じゃない(吸血鬼はキリスト教国家では嫌われる),そして決してヴァンパイアハンターが追いかけてこない日本を選んだの。それからずっとあたくしの家族はずっと秩父にいるわ」
SD幸ちゃん「そうだったのかー,でも死んだわけじゃないしお前の伯父さんいつかは目覚めるだろ」

SD賢姫「ええ。家族も使用人もみんなそれをずっと待っているわ」

SD王子「おじさん,ごびょうきよくなるといいね!!」

SD賢姫「腐腐腐,おじい様が聞いたらきっと喜ぶわ」

賢姫のおじい様と伯父様の戦いは『悪魔城ドラキュラX〜月下の夜想曲〜』というゲームで追体験できます。
というかまじこれ面白いので自分的には神ゲーベスト3のうちに入ります。耽美好きな人はおすすめです。
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