ボールは友達

普段は忘れ去られていますがSD幸ちゃんは元プロサッカー選手です。
W杯にも2大会出場したことがあるのです。
そんな彼の口癖は,
『サッカーやってるヤツに悪いヤツはいねぇ』
SD幸ちゃん「なんでこんなところにボールなんかあるんだ?」
SD幸ちゃん「なぁなぁ,物置にあったこのボールってお前の?」

達哉「よくそんな懐かしいもの探してきたなぁ。昔,子供会のバス旅行でグリーンピア三木に行った時買ってもらったやつだ」

SD幸ちゃん「でも結構使いこまれてるけどお前ボール関係全然駄目じゃなかったっけ?ドッジボールはトラウマで,バスケはボールがまともにゴールに入ったためしはなく,バレーボールはサーブをしてもまともにネットを越えたことがないし,野球は3塁から無理矢理盗塁しようとして途中で素面で転んで大けがしたって聞いたけど」

達哉「なにもここで人の運痴っぷりをさらすことねぇだろ」

SD幸ちゃん「大体お前にボール遊びする友達いたっけ?」

達哉「うるさい!!うるさい!!サッカーはそれなりに好きだったんだよ。ドッジボールみたいに当たる心配がないし,サッカーの授業はそれなりに好きだった。確かに一緒に遊ぶヤツいなかったからよくそのボールで一人でリフティングして遊んでたし」

SD幸ちゃん「うわっ,かわいそうなヤツ!!(つдT)よしよし,俺がお前にサッカーの真髄を教えてやろう!!上手いパスの回し方から審判へのゴネ方まで手取り足取り面倒見てやる…ってサッカーは手は使えないか」
達哉「けどそんなへろへろボールで大丈夫か?どう見ても元プロ選手のお前のキックには耐えられそうもないんだが」

SD幸ちゃん「大丈夫,ボールは友達!!優しく扱えばいいんだよ」

達哉「その“友達”とやらを足蹴にしてボコボコにするのが,お前らの仕事だろ」
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