治してあげられるのに…

SD王子「トモコおねえちゃんはえらいねぇ。誰もいないおうちにずーっと一人でお留守番しててさびしくないの?」
トモコ「すこしさびしいけど,お母さんは一人で夜遅くまで働いてくれているからさびしくてもわがまま言えないよね」

SD王子「お父さんは?」

トモコ「2年前に家を出て行ったの。だからお母さんは一人で働いているの。本当はお父さんにも会いたいけど」

SD王子「会えるよ,きっと」

トモコ「えっ」

SD王子「お父さんもきっとトモコお姉ちゃんのこと心配してるよ。会いたいと思っているよ」

トモコ「ありがとう。俊彦ちゃんは優しいね」

SD王子「えへへ。よく言われるよー」
トモコ「あ,カルピス入れてきてあげるね」

SD王子「うん!濃くしてね!!」



SD王子「あれ?」
SD王子「トモコお姉ちゃん,その*)腕のやけどどうしたの?」

トモコ「えっ(ドキッ)こ,これは自分で転んだの」

SD王子「よく見せて。私が治してあげるよ」

トモコ「い,いいの。こんなのすぐに治るから」

SD王子「私,けがを治療するの,とっても上手だよ?」

トモコ「い,いいの。本当にほっといても大丈夫だから」

SD王子「そんな…(´・A・`)だめだよ」




*)…SD王子は回復魔法のスペシャリストなので,傷を見ればやけどか打撲か切り傷かくらいは大体わかる。

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