事情が事情なら

和田専務「つまり寺塚さんは偶然パート先で達哉君を見かけてこの復讐を思いついたわけだ」

SDまーたん「…でも気になるねんけど,なんで寺塚さんはたっ君の事をすぐにたっ君だと気が付いたのにたっ君は寺塚さんの事が分からへんかったのん?」

SD幸ちゃん「そうだよな。達哉は駐車場でトラぶった時の相手だと気が付かないで友達だと思い込んでたもんな」

和田専務「それは服装だね。寺塚さんは調理場のパートだから帽子もかぶってマスクもするから顔も髪型も隠れるし全身白い制服だから達哉君の方からは気が付かなかった。達哉君は仕入の担当者だから普段着だから寺塚さんの方からはすぐに達哉君だと分かったんだ」
達哉「えっ?寺塚さん仕事辞めちゃったんですか」

和田専務「本人の個人的な事情でね。急にやめることになったんだよ」

達哉「そうだったんですか…(´・o・`)」

和田専務「寺塚さんも君に会えなくなるから残念がってたよ。ほら,そんなに落ち込まないで。すぐに新しい友達ができるよ。だから明日も元気に仕事に出てきてね」
SD幸ちゃん「個人的な事情でやめたとか,会えなくなって相手も残念がってるとかおやっさんは何で達哉に嘘を教えたんだ?(?o?)」

和田専務「何でも真実を教えることがいいとは限らないのさ。いい思い出を残してあげる方が達哉君の精神衛生にもいいだろうからね」

SD幸ちゃん「なるほどなぁ」
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