悪魔助け

ヴィクトル「ナーガを連れてくるとは杉浦もなかなかやるな」

達哉「まぁな。偶然だったんだけど」

ナーガ「…よろしくお願いします」

達哉「広島の派遣会社のアパートを追い出されて住むところもないんだ。業魔殿に置いてやってくれ」

ヴィクトル「もちろんだ」
ナーガ「…それであの,賃金ですが…」

ヴィクトル「おお,1*)MAGなら好きなだけ取らせよう」

ナーガ「いえ,MAGではなく,現金で頂けませんか?私には岡山に妻子が住んでいて仕送りをしなくてはいけません」

ヴィクトル「分かった。現金で支払おう。時給\1800の8時間労働でどうだ?」

ナーガ「はい。構いません。ありがとうございます」

1*)マグネタイト。悪魔にとってのエネルギー。
ヴィクトル「しかしそれだったらそのおぬしの家族も一緒に業魔殿に住めばよいのではないか?」

ナーガ「いいんですか?」

ヴィクトル「業魔殿には部屋がたくさん空いておる。悪魔が急に増えたところで問題はない」
ナーガ「ありがとうございます!!」

達哉「ヴィクトル,俺からも礼を言うよ」

ヴィクトル「気にするな。人助けならぬ悪魔助けも吾輩の役割の一つだ」

←コンテンツに戻る

←フォトドラマtopに戻る