どっちにしてもノルマです

	今日もリハーサルが終わりました。 SD王子「寒いから外出るの，やだな」
	とはいえ今の季節，街中もクリスマスのイルミネーションできれいになっているのでアッチャコッチャウロウロするのもまことに楽しいもんです。
	ジュンコ「あ，高見沢君，帰り?」 SD王子「あ，ひょーろんかのジュンコさん，こんにちわ」 ジュンコ「今月くるみ割り人形6公演控えていたそうね?私も初日行かせてもらったけど素晴らしかったわ。今回の公演は来月号のダンスマガジンにレポート書かせてもらうわね」 SD王子「ありがとう。後残りあさってから3日間があるんだよ」 ジュンコ「そうだ，高見沢君，これからランドマークに友達のクリスマスプレゼント買いに行くんだけど。一緒に来る？」 SD王子「うん，行く♪」
	SD王子「うちはねー，24日はちょこっとだけクリスマスパーティーやって，26日の達哉くんのお誕生日におっきいパーティやるの」 ジュンコ「そうなの。楽しそうね」 SD王子「でも25日のおひるごはんがすごーく嫌なの」 ジュンコ「?」 SD王子「達哉くんの親戚の人が某大手スーパーの社員さんでね，店長さんなんだって。クリスマスのチキンとピザを売れ残したら上から怒られるから会社の人もみんな買わなくちゃいけなくて，それをいつも25日の朝に持って来てくれるの。だから毎年25日のおひるごはんはいつもそれなの。前の晩に作ったチキンとピザだから温めてもチキンはボソボソしてるしピザの具もかわいてて口の中が乾燥してすごーくやなの。でももったいないからみんなで食べるんだけど，食べる時には一人ずつ最低チキン何本ピザを何切れ食べなきゃいけないってノルマがあるの。チキンとピザを買わなきゃいけない店長さんにもノルマはあるけど食べなきゃいけない私たちにもノルマがあるのよ。考えただけでお腹が気持ち悪くなっちゃう」 ジュンコ「い，いろいろと大変ね」

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