男はビシッと

この季節,1/6幸ちゃんのお仕事柄,お歳暮がたくさん届きます。
クロネコヤマト「お届けもので〜す!!」
1/6賢姫「何が届いたの」

1/6王子「困ったわ。…毎年スポーツライターの里中さんがお歳暮にお茶をくれるんだけど,アミノ酸入りの抹茶白折れ茶なのよ。うちじゃ抹茶入りの煎茶は誰も飲まないし,アミノ酸入りのお茶って味が変なのよ」

1/6賢姫「いくらくらいするものなの?」

1/6王子「桐の箱に入っているから1万円はするでしょうね。デパートの早割で頼めば8千円くらいかしら。こんな高いもの頂いても誰も好きで飲む人がいないから困ったわ」
1/6賢姫「お歳暮ってあげる方も大変だけど,受け取る方も大変ね」

1/6王子「そうなのよ!お礼のお電話もしないといけないし。いらないもの1万円のお歳暮もらうくらいなら,3千円の全国共通百貨店の商品券もらう方がましよ。大丸か高島屋か阪急のギフトカードでもいいけど」

1/6賢姫「それならどうして商品券をくれないのかしら」

1/6王子「商品券は使ってしまえば印象に残らないし,包みも小さいから見栄えがしないからじゃないの。早割もきかないし」

1/6賢姫「なんだかお歳暮って受け取る人のためにするものなのに,これじゃああげる人のためにするものみたいになってるわね」

1/6王子「本当にねぇ!同じ品物でくれるならいくらあっても困らないものがいいわ。洗剤とかサラダ油は頂いても困らないけど,コーヒーとか,ビールとか,変わったお茶とか嗜好品っぽいものは本当に困るの」

1/6賢姫「贈るときに相手先の家族構成とか考えれば済むことなのにねぇ」
1/6幸ちゃん「今帰ったぞ」

1/6王子「幸ちゃん,お帰りなさい。里中さんからまたあのお茶が届いたのよ」

1/6幸ちゃん「ゲゲッ,俺あれ嫌い(-皿-)」

1/6王子「好きな人なんていないわよ。幸ちゃん,なんとか断ってよ」

1/6幸ちゃん「分かったよ。俺がビシッと断ってやる。任せとけ」
1/6幸ちゃん「もしもし。里中さんですか,坂崎です。結構なお品ありがとうございます。はい,はい,ええ,家内もとても喜んでおります。はい,はい,どうもありがとうございました。はい,奥様にもよろしくお伝えください。はい,はい(ペコペコ)」

1/6賢姫「ねぇ,あれのどこが“ビシッと”なの?」

1/6王子「私がいつ喜んだの?」

1/6賢姫「このぶんだと来年もきっと来るわね」

1/6王子「仕方ないわ。このお茶は全部幸ちゃんに飲んでもらいましょう」
←コンテンツに戻る
←フォトドラマtopに戻る